自己重要感

自己重要感とは その2

私たちは、環境や、行動や振る舞い、能力や才能、
大切にしている価値観、
自分はどういう人間なのかという感覚など、
様々なことに影響を受けながら生きています。

周りからどれだけ認められていても、
自分で自分のことを受け入れることができなければ、

永続的な幸福感を得ることは難しいかもしれません。

また、どれだけ自分のことが大好きで肯定できていても、
周りから認められているという感覚がなければ、

孤独を感じながら生きていくことになるかもしれません。

周りの人たちとも良好な人間関係を築きながら、
自分の幸福感も高めるために欠かせない自己重要感とは

どのようなものなのでしょうか。

1-1.自己重要感の構成要素

自己重要感=自己肯定感+他者からの承認
1つ目の構成要素である自己肯定感には、
下記のような3つの特徴があります。

①自己肯定感が高いと「ありのままの自分で大丈夫」と思える

自己肯定感が高ければ、自分の良いところも悪いところも含めて、
ありのままの自分で大丈夫」という、

自分の存在を肯定する感覚を持つことができます。

②自己肯定感が低いと、ほめられても素直に受け入れられない

・すごいね! ・すばらしい! ・ステキ!  
とか言われても、自己肯定感が低いと、どれだけ優れた結果を出し、
社会に評価されて称賛されても、

その言葉を素直に受け入れることができません。

③セルフイメージに深く関係している

・○○しなくてはならない
・○○したほうがいい
・私はこういう人間である

など、自己肯定感は、物事への思い込みやセルフイメージと深く関わっています。

2つ目の構成要素である他者からの承認には、下記のような3つの特徴があります。

①自分の価値を感じる要因となり得る
他者から肯定的な評価や待遇を受けることで、自分を価値ある存在と感じられます。

②人間の欲求として当然あるもの
社会の中で人と関わって上手に生きていくための人間としての本能であり、
承認欲求があるのは当然のことです。

③承認してくれる人に好意を抱く
自分の承認欲求を満たしてくれる人に対して、人は好意を抱きやすいものです。

このように、自己重要感の構成要素である「自己肯定感+他者からの承認」には、
それぞれ特徴があり、密接に関係しているのです。

1-2.自己重要感に影響を与えるもの

自己重要感に大きな影響を与えるものは2つあり、
自分の持っている「ビリーフ」と、
自分に対して抱いている「セルフイメージ」です。

これらは、自己肯定感と、自分が他者からの承認を
どのように受け取るかに影響しています。

1つ目のビリーフとは、自分が真実だと信じている信念や思い込みのことです。

これらのビリーフ(信念や思い込み)の中には、自分が望むものを手に入れることを
阻んでいるものがあります。


準備を完璧にしないと、起業できない
お金がなければ、幸せになれない
パートナーのステータス=私の価値である

特徴 として、
「真実である」と思い込んでいるため、
自分ではなかなか気づくことができない

2つ目のセルフイメージとは、「自分はこういう人間である」という、
自分が自分に対して抱いているイメージのことです。

セルフイメージにも、自分を制限してしまうようなものがあります。


私はつまらない人間だ
私はカッコよくない
私は人前で話すのが苦手だ

特徴として、
意識的にも無意識でも、
私たちは自分のセルフイメージと
一致するような行動や選択をしていく

そして、私たちを制限してしまうビリーフやセルフイメージは、
自己重要感の構成要素である「自己肯定感と他者からの承認」
に大きな影響を及ぼす可能性があるのです。

(例)
【ビジネスの場面】
ビリーフ
「自分の力だけで成功しなければ本物の成功とは呼べない」

セルフイメージ
「自分は賢くない」

このようなビリーフとセルフイメージを持っている場合、、、

他人からの援助やサポートを受ける度に「自分一人でできないということは、
やはり自分には能力が足りないということだ」と思ってしまい、
自己肯定感がどんどん下がります。

そのため、そのビジネスで成功し、周りからどれだけ称賛されたとしても、
達成感や満足感を十分に味わえなくなる可能性があります。

そして、これを繰り返すことで自己肯定感が低くなると同時に、
他者からの承認を素直に受け入れることができなくなります。

結果的に、自己重要感を感じられないという悪循環が起こるのです。

【恋愛の場面】

ビリーフ
「若くてかわいい子、イケメンでお金持ちが選ばれる」

セルフイメージ
「自分はかわいくない、不細工で貧乏」

このようなビリーフとセルフイメージを持っている場合、、、

自己肯定感が低くなることは容易に想像できると思います。

そして、素敵な人にアプローチされても、
「相手にとって自分は相応しくない」などの感情や、
「からかわれているのではないか?」
と相手を疑う気持ちなどを抱いてしまう可能性があります。

その結果、他者からの承認に値する「相手の好意」を素直に受け取れなかったり、
喜べなかったり、引け目を感じてしまい、自分から素敵なパートナーを
遠ざけることになってしまうかもしれません。

ビリーフやセルフイメージは、子どもの頃に繰り返し言われたことや、
これまでの人生の経験や体験、他者を見て学んだことから自分の中で
築き上げてきたものです。

つまり、自分がこれまでの人生で身につけてきた固定観念や
先入観とも呼ぶことができ、あなたを含め、
すべての人にとって「常に真実とは限らない」ということを覚えておいてください。

もしも、自分の持つビリーフやセルフイメージが、
何かの妨げになっているかもしれないと心当たりがある方は、
人生のどこかの時点で、内面の改善に取り組まれると良いかもしれません。
                                       (Life&Mind記事より抜粋)

【ちょっと息抜き】
若くして大リーグで大活躍している大谷翔平選手。
彼が飛躍し続けている秘訣は何なのでしょうか。

ここで、大谷選手に影響を与えたとされる、
花巻東高校の佐々木洋監督の言葉をご紹介します。

「先入観は可能を不可能にする」
『これはきっと~だろう、~に違いない』という先入観(ビリーフ)を
持たないことで、全てが可能と考える。

生徒の可能性を無限大に広げさせてくれる素敵な言葉ですね。

この考え方が、自分が望んでいる結果を後押ししてくれる
セルフイメージやビリーフを持つことに繋がり、
大谷選手が若くして結果を出している理由の一つなのだと思います。

みなさんも、これまで自分の中で当たり前と思っていたことに対し、
「それは本当に真実なのか?」「誰にとっても真実なのか?」
「今の私にとっても真実なのか?」という問いかけをすることで、
自分を制限しているようなビリーフやセルフイメージに気づくことでしょう。

いかかでしたでしょうか?
次回は、自分の自己重要感を高める重要性について、載せていきたいと思います。

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