人生の棚卸

突然の母の死

トップの管理者になってすぐの頃、
50歳から肩たたき(早期退職)が始まりました。

ほとんどの人たちは、定年まで勤めようとしていたのですが、
これによって考え方が変わっていったのです。

55歳で早期退職者が出始めたのです。
年齢層のバランスが大切ですが、ベテランがいなくなり、
当然どこも人材不足になっていくわけです。

効率化の波でこの頃から人員が減っても補充があるわけでなく、
今いる人員でやりくりしなくていけないわけですですから、
ますます大変になっていきました。

私がいた職場も当然早期退職者がでて、後補充がないため、
人・物・金の部分で苦労することになりました。

例えば、今まで3人でやっていた仕事を2人でやらなけばならなくなるため、
仕事の負荷が増えますので、やりくりが大変になってきます。

休暇もままならなくなっていきます。

管理者だからといって何もしないわけにいきませんから、
自ら先頭に立って現場仕事をするようになりました。

前の職場の状態に戻ったような感じでした。

この時は、いかに仕事の効率をあげるか、こればかり考えていました。

仕事を効率化し、いかに営業成績をあげていく、
かこれが上層部が求める管理者の姿だったのです。

この忙しいさなかに、母が75歳で亡くなりました。
ものすごいショックを受けました。

突然のことで母の死をなかなか受け止めることが出来ませんでしたが、
それでも葬儀はしなくてはいけませんので、
葬儀親戚(昔から葬儀をするのは大変なため、親戚ではないのですが、
その当時仲の良かった人たちで、助け合う結のようなもの)の
葬儀社に依頼しました。

当時の田舎の葬式は、自宅で行うので、おおむね1週間位かかっていました。

亡くなった人の家で葬式をしますので、
すぐさま家の中の大掃除と整理整頓これが2日位、
同時並行で役場への届け出、焼き場の手配をして、
お寺の住職に日程を聞き、葬儀日程を決めます。

これは、組内の人達の仕事になります。当時の喪主は私でしたので、
組長といろいろ打合せを行って進められます。

そして、葬儀をきかせる使者、住職を送り迎えを担当す寺男、受付、
帳場を手伝ってもらう人たちの手配をします。

そして葬式を自宅で行うので、
一番重要な食事のお世話をしてもらえる女性の人たちの手配をします。

葬式中一番大変なのは、1日3食を出してもらうのですから、
お世話をする女性陣です。

男性は、対外的なきかせや受付や帳場など1日中ではないので、
比較的楽なほうでした。

この当時きかせられた家では、夫婦で手伝いをすることになるので、
大変でした。

なにしろ1週間近くは、仕事を休むことになりますから、
昔から誰も葬式には勝てないとあきらめていました。

葬式は、大勢の人たちの助けを借りないと田舎では、
できないので大変ありがたく、大変感謝しています。

今は、自宅で行う所はほとんどなく、葬儀会場で行うので、
手伝いは1日か2日位で終わりますので、昔と比べると楽になっています。

スピリチュアル的には、インパクトのあった出来事はなんらかの転機に
なっているという事です。
私も母の死により、仕事漬けの人生を見直すきっかけとなりました。

仕事ばかりで家庭を省みないことばかりでしたから、
子供たちの授業参観や運動会や卒業式などは
全く出ることはありませんでしたので、
母の異変に気が付きませんでした。

失ってみて初めて大切さがわかったのです。
この頃から、家庭ことに関心を持つようになりました。
遅まきながらやっと気が付いたのでした。

妻にはよく、以前から「うちは母子家庭」のようだったと言われていていました。
改めてこの時いかに家庭を省みなかったか気が付いたのです。

人生最大の出来事を乗り越え、辛くても仕事はやめない、
やりとげてやると心に決めて、仕事が一番と思っていましたので、
母の死をきっかけに考えが変わりました。

家族には本当に申し訳なかった思います。

これも生まれる前に、皆さんにお願いして、
事前に決めてきたことなのかと今は思っています。

仕事から一歩離れて、余暇の過ごし方を考え、家族と過ごすようにしました。

再び心身ともに疲弊していた時に、当然レイキで癒していましたが、
それ以外にもやってみたいと思い始めていた時に、
カイロプラクティックと出会ったのです。

この時はまだ田舎のほうではほとんど認知されていなくて、
うさんくさいイメージでだったのです。

カイロプラクティックというとなんだホッカイロかと言われていましたから。

「整体」は主に東洋医学を基礎とし、日本古来のものや中国由来のものがあります。
様々な術者が経てきた経験の積み重ねや師匠や文献などの
言い伝えで伝えられたものが多く、
様々な整体術の総称が現在の「整体」のおおもとになっています。

一方、「カイロプラクティック」は西洋医学を基礎とし、アメリカで発祥した手技療法です。
西洋医学は身体のしくみ(解剖学)、はたらき(生理学)病気、怪我のなりたち(病理学)が
体系的にまとめあげられた医学であり、
病院などで行う検査などもこの西洋医学に基づいて実施されています。

現在では発祥国であるアメリカのほかに、世界のおよそ40か国で法制化されており、
カイロプラクティック従事者はヘルスケアの専門職として位置づけられています。

アメリカやEU諸国などでは国家資格として認められており、
「医療に準ずるもの」として幅広く利用されています。

日本国内においては、法制化されておらず、カイロプラクティックは
「民間療法」として位置づけられています。

しかし、健康に対する関心が高まっていることから認知度が広がってきています。
また、予防医学という考え方が広まっていることから日本国内での需要が高まっています。

以上が整体とカイロプラクティックの違いですが、
私は、体が疲弊して両肩が上がらない状態になり、整体とか試しましたが、
良くならなくて、縁あって会津若松市のカイロプラクティックのお店に
毎月のように通っていました。

肩の状態も良くなってきて、人の役に立ちたいと常々思ってはいましたが、
思うだけで何もしていなかったので、60歳定年の時に開業しようと思い立ち、
お店が所属しているzenkenkaiという組織の養成講座を受講しました。

初級・中級・上級とありましたが、開業してもいいと言われる中級まで進みました。

その内容は、ゆがみを直し、生活習慣の改善が重要。

zenkenkaiでは、カイロプラクティックの施術で骨の歪みに対して
アプローチすることに併せて、生活習慣の改善についても
アドバイスさせていただいております。

栄養バランスの補完としてあなたに合ったサプリメントを提案する「栄養療法」や、
毎日の暮らしの中でおこなっていただけるボディコントロールバンドなどを
使用する「運動療法」、寝具から睡眠環境の改善などを目指す「睡眠療法」を含めて、
お一人おひとりのお身体のお悩みに対して総合的なアプローチを提案しています。

というコンセプトに大いに刺激を受けて、中級を受講してから、
土曜や日曜日に練習をかねて無料体験会を行ったりしていましたが、
何せ仕事が土曜や日曜もあったりして、
なかなかできないのですが、それでもこの頃は、やる気にあふれていました。

苦しんでいる人を助けたい、人の役に立つことをしたいと思っているのですが、
不思議なものでこの情熱は、半年も持ちませんでした。

いつの間にか、無料体験会をやめてしまったのです。

 

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