「機嫌が悪くなると自分でもどうにもできない…。
周りの空気も悪くしちゃって最悪。」
「いつも機嫌がいい人ってどうやって気分を
コントロールしているの?」
機嫌が悪くなると、
なにもかも嫌になってしまいますよね。
機嫌は、自分で自分の機嫌を取るしか
ありません。
他人は、機嫌を取ってくれません。
なので、原因に対処し、
機嫌をとる習慣を取り入れることで、
より自分の機嫌をコントロール
しやすくなるはずです。
もちろん、人それぞれ不機嫌に
なってしまう原因は違います。
なので、あなたの原因にあった対策を選ばないと、
「対策をしているのに自分の機嫌が取れず
さらにイライラする!」ということになりかねません。
きっと、あなたに合う方法があるはずなので、
マッチする部分を見つけてみてくださいね。
☆自分の機嫌をとる方法は、
不機嫌スイッチを押さない対策を
前もって立てること
自分の機嫌を取るカンタンな方法は、
不機嫌スイッチを押さない対策を
前もってたてておくこと。
自分で自分の機嫌を取れる人は、
不機嫌になりそうな出来事が起こっても、
不機嫌にならないように前もって対策を立てています。
逆に自分で自分の機嫌が取れない人は、
不機嫌にならなくてすむ対策を
立てていないので、ストレートに
ダメージを受けて不機嫌になってしまうんです。
実際の例をもとにお話しますね。
子育て中の主婦Aさんと、Bさん。
Aさんは機嫌が悪くなりやすく、
感情のコントロールが苦手です。
一方、Bさんはいつもニコニコ上機嫌で、
怒っているところを見たことがありません。
そんな2人のもとへ、
同じ内容のLINEがそれぞれの夫から届きました。
「今日、飲んで帰るわ」
・Aさんはこの一文をみて、不機嫌モードに突入。
「私だって自由に遊んだりしたい!
いつも子供の世話は私にばかり押し付けて!
飲んでる暇があるなら、たまには早く帰ってきて、
私のことをねぎらってくれてもいいじゃない!!」
不機嫌モードになってしまったAさんですが、
いくら機嫌が悪いからといって子供を
放置するわけにはいきません。
イヤイヤご飯の準備をし、
イライラしながら子供をお風呂にいれ、
「早く寝なさいよ!」と寝ない子供に八つ当たり。
でも、子供の寝顔を見ると後悔が襲ってきます。
「この子は何も悪くないのに、
また嫌な思いをさせちゃった…」
・一方Bさんは、LINEを見た瞬間「やったー!」
と喜びました(笑)。
夫が飲みに行く日は、
大好物のピザをデリバリーすると
決めているからです。
「今日はご飯作らなくてもいいし、
洗い物もナシ。ラッキー!」
ピザは子供も大好きなので、
Bさんだけでなく子供も嬉しそう。
家事をする手間が省けたため、
Bさんは時間にも心にも余裕があります。
子供とゆっくりお風呂につかり、
「今日もいい一日だった」と幸せな気分で
ベッドに入りました。
このことから分かるのは、
いつも機嫌よくいられる人は『イラッ』『ムカッ』
と感じないわけではなく、
不機嫌スイッチが入りそうになったら、
不機嫌を作動させない対策を
前もって立てているということ。
つまり、「すぐに機嫌が悪くなっちゃう」
「自分の機嫌の取り方が分からない」
という人も、
不機嫌スイッチを押さなくて済む
システムを自分の中に作れば、
不機嫌モードに突入するのを防ぎやすくなります。
不機嫌モードに入らなくて済む方法さえ分かれば、
家庭でも職場でもプライベートでも応用可能。
もちろん、人それぞれ不機嫌になるポイントは違うし、
価値観も違うため、あなたにピッタリ合った方法を
知ることが大事です。
そこで、「機嫌が悪くなってしまう原因」
についてお伝えします。
あなたがどのパターンで機嫌が
悪くなりやすいのかを知ることで、
対策を立てやすくなりますよ。
☆自分の機嫌が悪くなる原因を知ることが
解決の第一歩!
不機嫌になってしまう原因は、
大きく分けると3つのパターンがあります。
まずは、自分がどのようなときに
不機嫌になりやすいのか、分析してみましょう。
自分の地雷ポイントが分かると、
爆発させる前に処理できるようなりますよ。
不機嫌になってしまう原因は以下の3つです。
1.「自分はこれくらいできなきゃダメ!」
という基準が無意識にある
機嫌が悪くなってしまう1つ目の原因は、
「自分はこれくらいできなきゃダメ!」
という基準が無意識にあること。
自分の理想像にこだわって背伸びして
し続けていると、苦しくなって不機嫌に
つながるからです。
例えば、
・SNSにおしゃれな写真をアップして
幸せそうに思われたい
・自分には難しすぎる仕事を任されたけど、
「できない人」と思われたくなくて断れない
・オシャレな人だと思われたい
・みんなに良い人だと思われたい
など。
等身大の自分よりも、
大きな自分を目指し続けているため、
いつまでたっても自分に満足できません。
その結果、できない自分に絶望したり、
必要以上に劣等感や敗北感につきまとわれ、
暗い気持ちになりやすくなります。
2.相手に「これくらいしてくれないとダメ!」
「こういうことをしちゃダメ!」という基準を
無意識に設けている
機嫌が悪くなってしまう2つ目の原因は、
相手に「これくらいしてくれないとダメ!」
「こういうことをしちゃダメ!」という基準を
無意識に設けてしまっていること。
自分にも厳しい頑張り屋さんほど、
自分のルールや価値観を、
相手の人にも求めてしまうことがあります。
「私だってガマンしているんだから、
あなたもガマンするのが当然でしょ?」
「私は職場のみんなが働きやすいように
考えて行動や発言をしているのに、
どうしてあなたは自分のことしか考えられないの?」
というように、
「相手の成長のため」「環境を乱さないため」
良かれと思ってのことなのですが、
自分ルールからはみ出た行動をとられると
相手のことを許せなくなりイライラ・モヤモヤ
してしまいます。
3.体調が悪い
機嫌が悪くなってしまう3つ目の原因は、
体調が悪いこと。
健康と精神は連動しているので、
どこか具合の悪い場所があると、
それだけで機嫌が悪くなりやすくなってしまいます。
とくに、睡眠不足は体調不良の原因にも
なりやすいだけでなく、感情のコントロールが
できなくなるということも分かっているんです。
「すぐにイラっとしてしまう」
「モヤモヤした気分を引きずってしまう」
ときは、睡眠不足が原因かもしれません。
できれば6~8時間の睡眠時間を確保するのが理想ですよ。
☆自分の機嫌が悪くなる原因を
人生から排除する4つの方法
機嫌が悪くなってしまう原因は地雷のようなもので、
誰の心の中にも眠っています。
ただ、不機嫌になりやすい人は、
地雷の数がちょっと多いのかもしれません。
そこで、地雷の数を減らす具体的な方法
について紹介していきます。
全部で4つあるので、ひとつずつ見ていきましょう。
1.自分への期待を手放し、今の自分を認める
不機嫌体質を改善する1つ目の方法は、
自分への期待を手放し、今の自分を認めること。
ありのままの自分を受け入れずに、
背伸びばかりしていると、
自分への失望や虚無感から
心がささくれてしまうからです。
心がささくれていると、
ちょっとしたことにも痛みを
感じやすくなり、感情のバランスを
保ちにくくなってしまいます。
もちろん、向上心を持つことは素晴らしいことです。
でも、
自分にないものを追い求めてばかりいたら、
上限がありませんよね。
だから、自分をメッキでベタベタに
ぬりたくるようなことは、
思い切ってやめてしまいましょう。
具体的にはこんな感じ。
・SNSにおしゃれな画像をアップしなくちゃ
→人と張り合うためにSNSを使っているなら距離をおく。
・自分には難しすぎる仕事を任されたけど、
「できない人」と思われたくないから断れない
→完璧な人と思われなくてもいい。人間だもの。
・オシャレな人だと思われたい
→ムリに飾り立てる必要はない
・みんなに良い人だと思われたい
→みんなにいい人だと思われる必要はない
みたいに。
「いやいや、そんな人になりたくないんだけど。
カッコイイ自分でいたいし、人から好かれたい!
それに、そんな生き方で楽しいの?幸せになれるの?」
と思うかもしれませんね。
でも、ありのままの自分を受け入れると、
もっと人生が楽しくなり、もっと魅力的な人になれます。
「自分にメッキをぬる」というのは、
「他人から見てどう見えるかという視点で
自分を作り上げること」です。
つまり、本当の自分を隠して生きているということ。
だから、メッキがはがれかけるたびに、
本当の自分と理想の自分とのギャップや、
頑張ったのに成果が出ない自己嫌悪に
苦しめられ、不機嫌になってしまいます。
では、「メッキの自分」から
「ありのままの自分」へ変わると
具体的にどんな変化があるのかみてみましょう。
・幸せそうに思われたい
→自分が幸せと心から感じることをする
・できない人に思われたくない
→できないことは人に助けてもらって、
できることに全力投球。
自分が助けられる時に恩返しをすれば良し
・オシャレだと思われたい
→流行よりも自分の価値観や満足度を重視
・みんなに良い人だと思われたい
→みんなから好かれなくても大丈夫
ありのままの自分を受け入れてあげると、
のびのびと自由に生きやすくなるように思いませんか?
本当の自分を認められるようになると、
人との比較で生み出していた偽物の自己肯定感を
作り続ける必要がなくなります。
不完全な自分でも、
受け入れてくれる人がいることに気付けるからです。
他の誰かみたいにならなくても、
あなたはあなたのままでOK。
だから、今、自分に無いものを必死に
身に着けて周りの人に受け入れてもらおうと
頑張っているなら、少し視点を変えてみましょう。
自分にないものを無理にカスタムしようと
するのではなく、自分の持ち味を最大限に発
揮するというふうに。
2.相手への期待を手放し、相手を受け入れる
不機嫌体質を改善する2つ目の方法は、
相手への期待を手放し、相手を受け入れること。
相手を自分の思い通りにしようとすると、
期待していた成果が得られるまで
不機嫌になってしまうからです。
前に登場した「不機嫌になりやすいAさん」と
「いつもご機嫌なBさん」を思い出してもらうと
分かりやすいと思います。
Aさんの不機嫌スイッチは、
旦那さんが期待に応えてくれないことでした。
・子育てに協力してほしかったのに、
夫ばかり楽しんでいる
・いつも頑張っている自分を
ねぎらってほしかったのに、夫だけ息抜きしてる
・何度も言っているのに、使いきったトイレットペーパーを
新しいものに交換してくれない
ここで「夫に期待するな」と言えば、
Aさんだけが損をして、夫だけがいい思いを
するように思うかもしれませんね。
そこで、Bさんはどのように夫を
受け止めていたか振り返ってみましょう。
・夫が楽しむなら、私もピザとって楽しちゃお
・夫も仕事頑張ってるけど、私も頑張ってるんだから、
たまには息抜きも必要よね
・トイレットペーパー使い切ったまんま。
ちょっとムカついたから高級チョコレート
買って気分転換しよう
2人の思考を比較してみると、
Aさんの特徴は、夫が中心にいて、
自分がふりまわされていること。
Bさんの特徴は、自分が中心にいて、
夫にふりまわされないこと。
つまり、相手に期待するということは
「私が機嫌良くいられるか不機嫌になるか
はあなた次第ですよ」と、
すべてを相手に丸投げしている状態とも言えます。
そう考えるとちょっと怖くないですか?
だって、あなたの主導権を握っているのは、
他の誰かということだから。
なので、相手に期待しないということは
、結果的に自分を自由に解放することになります。
そして、相手に振り回されるのではなく、
自分の思うように生きられるようになるんです。
3.健康的な食事と運動習慣を当たり前にする
不機嫌体質を改善する3つ目の方法は、
健康的な食事と運動習慣を当たり前にすること。
ちょっと体調が悪いだけで、
気分も下がってしまいますよね。
心に余裕をもつためにも、
バランスの良い食事と運動で健康
を維持できるようにしましょう。
イライラしやすいときには、
セロトニンという脳内物質が
不足している場合もあります。
セロトニンのもとになる
トリプトファンというアミノ酸は、
食べ物から摂取しなければ体内で
合成することができないので、
意識して食べることが大事。
「なぜかイライラするな」というときには、
セロトニンの原料になる大豆製品や乳製品、
バナナ、アボカドなどを食事に
とりいれてみるといいですよ。
4.感謝ノートをつける習慣を持つ
不機嫌体質を改善する4つ目の方法は、
感謝ノートをつける習慣を持つこと。
感謝ノートというのは、
感謝するべきポイント見つけて
ノートに書き出すものです。
感謝ノートをつける意義は、
自分に起こっている良いことに
目が向きやすくなること。
人は不機嫌になると、
どうしても良いことよりも
悪いことに意識が向いてしまいます。
たとえば、職場で不機嫌になったとき、
隣の席の人が心配してコーヒーを
入れてくれたとしましょう。
でも、イライラしているときって、
心から「ありがとう」って思えなくないですか。
せっかくの好意さえも邪魔くさく
感じてしまったり、
何もなかったかのように
サラッと流してしまったり。
それなのに、他の誰かがやってしまった
小さなミスには過剰に反応し、
火山が噴火したみたいに、
とめどなく怒りが込み上げてきたりして。
ふだんから「不機嫌になりやすい」
と感じている人は、
良いことよりも悪いことに目が向きやすく
なっている状態かもしれません。
そこで、役に立つのが感謝ノート。
一日の最後に今日あった感謝ポイントを
振り返ってまとめて書いてもいいし、
感謝の気持ちを感じたら、
そのたびに書き出してもいいです。
「今日は何個みつけられたかな?」
とゲーム感覚でやってみてください。
最初は、「なにも感謝することなんてなかった」
と書くことが見つからないかもしれません。
それでもまずは1週間続けてみてください。
不思議とスラスラ書けるようになってきますよ。
感謝というとすごく特別なことと
思ってしまうかもしれませんが、
ちょっとしたことでいいんです。
たとえば、
・今日もバスが時間通りに来て、
会社に遅刻しないですんだ
・たまたま寄った喫茶店のコーヒーが
すごく美味しかった
・いつもは私が食器洗いをしているけど、
家族が洗ってくれていた
・今日も近所のおばちゃんが、
元気に話しかけてきてくれた
・いつも洗濯してくれてありがとう
・雨風をしのげる家がある
・あたたかい布団で眠ることができる
・天気が良くて気持ちよく過ごせた
みたいに。
ふだんなら、何気なく見過ごしてしまったり、
「そんなの当たり前」と思っていることでOK。
むしろ「当たり前」と思ってしまっていることに
気づくことが大事です。
「自分に期待しない」「相手に期待しない」
にも連動していることですが、
何かをしてもらうことが当たり前ではない
と改めて認識できると、期待を捨てることができ、
「~してくれなかった」という嫌なことに
直面しなくなります。
それから、感謝ポイントを
見つけられるように意識していると、
今までと違った角度から物事を
みられるようになるんです。
感謝ポイントを見つける上級者になると、
会社で上司から怒られても
「叱ってくれてありがとう!」と
思えるようになりますよ。
今の自分を認めてあげることができると、
他人からの評価や他人との比較に
ふりまわされなくなるので、
心穏やかに生きられるようになりますよ。
(DISCOVERY~ブログ編~記事より抜粋)
いかがだったでしょうか?
今回のポイントは
☆不機嫌になってしまう原因
1.「自分はこれくらいできなきゃダメ!」
という基準が無意識にある
2.相手に「これくらいしてくれないとダメ!」
「こういうことをしちゃダメ!」という基準を
無意識に設けている
3.体調が悪い
☆不機嫌を排除する方法
1.自分への期待を手放し、今の自分を認める
2.相手への期待を手放し、相手を受け入れる
3.健康的な食事と運動習慣を当たり前にする
4.感謝ノートをつける習慣を持つ
自分に合った方法を見つけてくださいね。
それでも、生きていればイラっと
することはあるし、つい不機嫌モードに
引き込まれそうになることもありますよね。
そんな時、いち早く不機嫌から立ち直る方法が
あるんです。
次回は、その方法を紹介します。