前回は、他者の自己重要感を高める重要性について、
紹介しました。
他者の自己重要感を高める重要性を感じられた方、
次は他者の自己重要感を高める方法に取り組んでみましょう。
ここでは、人間心理に働きかける方法をご紹介していきます。
最初に押さえておきたいのは、
『相手の存在を認め、敬意をもって接すること』です。
名著「人を動かす(著:カーネギー)」の中に、
セオドア・ルーズヴェルト大統領の逸話が記されています。
ルーズヴェルト大統領の使用人だったジェイムズ・エモイスという方が
『使用人の目から見たセオドア・ルーズヴェルト』という本を書いており、
次のような一節をご紹介します。
ある日のこと、私の妻が大統領にウズラはどんな鳥かと尋ねた。
妻はウズラを見たことがなかったのである。
大統領はウズラとはこういう鳥だと、噛んで含めるように教えてくれた。
それから暫くすると、私たちの家に電話がかかってきた・・・(略)・・・
相手方は大統領ご自身だった。
今ちょうどそちらの窓にウズラが一羽きているから、
窓からのぞけば見えるだろう、
とわざわざ電話で知らせてくれたのだ・・・(略)・・・ 雇い人たちは、
こういう主人なら好きにならざるをえないだろう。
雇い人でなくても、誰でも好きになるはずだ。
このように、立場がどうであれ、人は自分の存在を認め、
敬意をもって接してくれる相手を信頼しやすいものです。
他にも、他者の自己重要感を高める方法と聞くと、
次のようなことを思い浮かべるのではないでしょうか?
①相手の話を熱心に聞く
②相手を褒める、称賛する
③相手のために何かをやってあげる
④相手を丁重に扱う
⑤相手に合わせる
もちろんどれも有効な方法です。
しかし、相手に信頼されたいがために、
相手に合わせてばかり・・・となってしまうと、
自分が疲弊してしまい、
自分の幸福感を高めるのが難しくなってしまうかもしれません。
(Life&Mind記事より抜粋)
いかがだったでしょうか?
他者の自己重要感を高めるためには、
『相手の存在を認め、敬意をもって接すること』
から始めてみてくださいね。
今までを振り返ってみると、
重要感には2つの構成要素があることがわかりました。
自己重要感=自己肯定感+他者からの承認
そして自己重要感は、
人生の幸福度を高めるために必要な、
自分の幸せや他者との良好な人間関係の鍵となります。
いま、自己重要感が低いと感じている方でも、
自分で高めていくことが可能です。
自己重要感は私たちの選択や行動に影響を与えるので、
より良い選択や行動ができるように、
『相手の存在を認め、敬意をもって接する』よう心がけ、
自己重要感を高めて幸せな人生を歩みましょう。