人生で何らかの変化を起こしたい時、自己重要感は幸福感を高める選択をする上で、
重要な鍵となります。
環境を変えてみたり、行動を変えてみたり、新しい資格を取ってみたりと、
人生をより良くしようと試みる際、自分の自己重要感の程度によって、
同じ出来事に対する解釈の仕方が変わってくるからです。
そして、この解釈の仕方が、その後の行動や選択肢にも影響を及ぼします。
それならば、自己重要感が高い方が、人生をより楽しく幸せに歩んでいける
ということに気づいた方も多いのではないでしょうか?
具体的な事例を見ていきましょう。
これまでご紹介しました特徴や事例から、自己重要感が高い人の方が、
物事を自分にとってより肯定的に解釈することができて、
人生の幸福感を感じやすいということは想像しやすいと思います。
同じ出来事に対して、自己重要感が高い人と低い人の反応には
どのような違いがあるのか、そしてその反応の違いが、
その後どのような可能性に導いていくのか、いくつかの例を紹介します。
例①:リストラにあったとき
(※AさんとBさんの会社での評価は同じくらいです)
自己重要感の低いAさん
「仕事が出来ないからクビになったんだ」
「こんな自分じゃどこも雇ってもらえない」
↓
「私なんて仕事を選ぶ立場にない」
↓
「とにかく働き口を探さないと。
相手の出した条件が私の価値なんだから仕方ない。」
↓
以前より悪い雇用条件を受け入れ、やりたくない仕事を我慢してやる
自己重要感の高いBさん
「不景気で会社も大変なんだな。」
「もっと自分の能力を活かせる仕事に就く良いチャンスだ。」
↓
「せっかくなら、やってみたかった仕事に挑戦してみよう。」
↓
「自分は価値のあるものを提供できるから、
良い給与をもらうのが当たり前。」
↓
興味のある仕事を、自分が納得できる条件で始める
例②:仕事で大きなチャンスが来たとき
(※AさんとBさんの会社での評価は同じくらいです)
自己重要感の低いAさん
「どうしよう・・・私には無理・・・
私なんて相応しくない・・・
きっと周りの人も迷惑に思うだろう・・・」
↓
チャンスを断る
↓
成長しない
↓
チャンスをもらえる機会が減っていく
自己重要感の高いBさん
「やったー!これまで努力してきて良かった!
周りの人たちも認めてくれているということだ。
私こそ、このポジションに相応しい。」
↓
チャンスを受け取る
↓
経験や実績を積み、さらに実力がつく
↓
さらにチャンスが舞い込む
上記の例で示したように、たとえ実力や会社での評価が同じだったとしても、
本人の自己重要感の感じ方によって、出来事に対する反応や、
その後の選択や行動が異なるものです。
自己重要感が高い方が、物事を自分にとってプラスに捉えることができ、
人生の幸福度を高めてくれます。
自己重要感が高いことのメリット、
低いことのデメリットには次のようなこともあります。
自己重要感が高いメリット
・自分に自信がもてるので、選択肢や行動の幅が広がる
・何事も自分にとってポジティブに捉えられるので、幸福感が増す
・人の好意や称賛を素直に受け止められるので、人間関係がうまくいく
自己重要感が低いデメリット
・自分に自信がないので、人の意見に左右され、常に人の顔色を伺って行動する
・何事もネガティブに捉えがちなので、幸福感が減る
・自分の価値を上げるために、他人の価値を下げるようなことをしてしまう場合がある
このように、自分の自己重要感は人生の幸福感に影響を与えるため、
自己重要感を高める大切さに気づいていただけたことでしょう。
(Life&Mind記事より抜粋)
いかかでしたか。
次回は、自己重要感チェックリストを使ってチェックしてみたいと思います。