インナーチャイルドという言葉をよく耳にることがあると思います。
インナーチャイルドの意味って何かって思ったことありませんか?
これを知っているのと知らないのとでは、大きな損失になります。
インナーチャイルドは直訳すると「内なる子供」です。
子供のころの記憶や感情のことですが、
主にネガティブな記憶や感情を意味し「傷ついた子供の心」
を指すと言われています。
この傷ついた心を抱えたまま大人になると、
仕事や人間関係に影響を及ぼすことがあります。
生きづらいと感じている人はこのインナーチャイルドが
原因の一つかもしれません。
インナーチャイルドという概念は、
アダルトチルドレンの人達の
回復サポートとして考えられました。
このインナーチャイルドとは
一体どのようなものなのでしょうか?
私達の心は、インナーチャイルドとインナーアダルトの
2つの領域に分けて考えることができます。
まずは、インナーチャイルドとインナーアダルトが
それぞれどのような心の領域を指すのかを解説します。
インナーチャイルドとインナーアダルトの違いは、
以下のようになります。
・インナーチャイルド…感情、感覚、本来のその人 など
・インナーアダルト…知識、思考、そこからくる判断 など
インナーチャイルドというのは、私達の心の中の、
生まれた時から備わっている領域のことを言います。
私たちは、誰にも教えられなくても感じることや
知っていることがあります。
例えば、お腹が空くと何かを食べたくなる、
寒すぎたり暑すぎたりすると不快に感じるなどは、
誰にも教えてもらわなくても、自然に感じる心です。
生まれたばかりの赤ちゃんの時から備わっている心の領域です。
生まれたときから備わっている心の領域なので、
その人そのものとも言える領域です。
インナーチャイルドは幼少期、
10歳くらいまでに受けた心の傷やトラウマのことです。
ここで言う「心の傷」や「トラウマ」は
虐待を受けた子供だけにできるものではありません。
例えばこのような経験はありませんか?
「近所の◯◯くんはすごいわね。うちの子は全然ダメなのに」
親とご近所さんの会話を耳にしてしまった経験。
よく耳にする話ですが、この出来事が
子供の心の傷やトラウマになり得るのです。
このインナーチャイルドが原因で
大人になっても自分の感情や欲求を表に出せなくなり、
人間関係がうまくいかず生きづらさを感じる人もいます。
このように誰もが子供時代のイヤな思い出・辛い体験から
インナーチャイルドを抱えている可能性があります。
一方、インナーアダルトは生まれてから
今までの間に学び、身に付けた領域です。
例えば、規則は守らなくてはいけないといった常識や、
学校などで学んだ学問、仕事のスキルなど生活に
必要な全ての知識、そしてそこからくる思考の領域です。
アダルトチルドレンは「大人になった子供」と言われています。
苦しい家庭環境で育った子供が大人になっても
子供時代のトラウマに縛られ、精神症状が出て
うまく生きていけないという意味です。
アダルトチルドレンの人達は、
幼少期、問題のある環境で育ったために
インナーチャイルドが傷ついてしまい、
大人になってからもその傷が癒されず
にいるために生きづらさを
抱えていると言われています。
傷ついたインナーチャイルド
問題を抱えている家庭を機能不全家庭といいますが、
そういった環境の中にいる子供は、
自由に伸び伸びと自分らしさを
表現することができません。
家庭の中に暴力があったり、
愛されている実感がなかったりすると、
自分らしさを表現するよりも、
怒られないように、危険が及ばないように、
または少しでも親の意に添うようになど、
絶えずビクビクしている状況になります。
機能不全家庭の中で生き延びていけるように
インナーアダルトの思考は形作られていくので、
親の言う通りに生きる方法を選び、
人によっては親に反抗する方法を選ぶでしょう。
いずれにしても、インナーチャイルドの
自然な要求は退けられることになり、
傷ついてしまうのです。
インナーチャイルドは、絶えず抑え込まれ、
本当のその人らしさは封じこめられてしまいます。
インナーチャイルドが傷つくことによる問題
子供の頃、愛情を受け伸び伸びと
生活することができなかったために、
インナーチャイルドは傷つき、
癒されないまま、常に悲しさや寂しさ、
そこからくる怒りなどがあります。
インナーチャイルドが傷つくことにより、
心が健全な大人へと成長していくことが
困難になります。
また、インナーチャイルドは、
本来のその人そのものなので、
傷ついていると、その人は本来の能力を
発揮することができません。
つまり、アダルトチルドレンの
人たちの生きづらさの原因は、
インナーチャイルドの傷が
癒されていないことにあります。
(諒設計アーキテクトラーニングから引用)(資格のキャリカレから引用)