自己肯定感とい言葉をご存じですか?
自己肯定感と最近は、耳にすることま増えてきましたが、
そもそも自己肯定感とは何なのでしょうか?
自己肯定感とは、その言葉の通り「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。
他者と比較することなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重することで
生まれる感覚であり、物事を前に進めるための原動力となります。
端的にいえば、自分をどのくらい肯定的、もしくは否定的に思っているか
という自己の存在そのものに対する判断や評価のことで、
自己肯定感が低いと諦めやすくなったり、
無力感や絶望感を感じやすくなったりするのです。
それでは、自己肯定感が低い人にはどのような傾向があるかをみていきます。
特徴①:他者と比較する癖がある 自己肯定感が低い人は、
過剰に周囲の人と自分を比べてしまうという癖があります。
自己成長につながるという観点で、
目標とすべき人がいること自体は決して悪いことではありません。
考え方や哲学を自身の指針として取り入れることで、
行動の質が高まるというメリットがあるからです。
しかし、過剰に他者と比較してしまうと、「何でこの人はできているのに、
自分はできないんだ」と自己嫌悪に陥ってしまったり、
嫉妬や劣等感で苦しむようになったりと、精神的に不安定な状態になります。
特徴②:過去にトラウマがある
例えば、厳しい家庭で育ち、いつも親から怒られていた人。
優秀な兄弟と比較されながら育ってきた人。 大きな失敗をしたことがある人。
このように、過去の失敗経験や自尊心を傷付けられた経験が原因で、
自己肯定感を持てないという人も少なくありません。
なので、自己肯定感が低い人の場合、周囲からみて十分に成果を上げていたとしても、
「まだまだ自分は能力不足だ」「〇〇さんの方がすごいから」など、
自分の劣っている部分に目を向けて自己否定をしたり、
周囲からの評価を素直に受け入れなかったりするため、
いつまでたっても自己肯定感が育まれないといったことが起こります。
特徴③:承認欲求が強く、他者に依存してしまう
自分で「自分のこと」を認められないために、
他者に認めてもらうことで自分の価値を確かめようとする傾向もあります。
そのため、常に他者の目を気にしており、いかに他者から評価されるかが行動基準になります。
また、自分に自信が持てないため、主体性に欠けるという特徴もあります。
意思決定を他者にゆだねることが多く、
自分ひとりで決断しないといけない場面でも「いかに他者から否定されないか」
という基準で選択肢を選ぶことが多いです。
(GLOBISCAREERNOTEから引用)
なぜ、日本人は、こんなに自己肯定感がひくいのでしょうか?
世界的に見ても、日本人の自己肯定感は非常に低いといわれています。
平成26年に内閣府が発表した内容によれば「自分自身に満足している」
「自分には長所がある」と回答した13歳から29歳の若者は、
調査を行った7か国中で日本が最も低かったのです。
原因のひとつとして挙げられるのが、謙遜や謙虚という言葉に代表される日本の国民性。
文部科学省は、国民性のほかに自信のなさを挙げており、
後者についてはなんらかの対策が必要であると発表しています。
いかがでしたでしょうか。あなたは、いくつ当てはまりましたか?
自己肯定感を高めるためには、まずその原因を理解する必要があります。
自分の足りない所ばかりに目を向けないで、
良い所も悪い所もある自分を認め、
長所をどうしたら伸ばせるにはどうしたらいいのか考えるようにしたほうが、
自己肯定感は上がります。
たいていは、育った環境や過去に親や先生に言われたこと、
経験したことなどが影響しています。
思い込みは、最終的には手放すことが理想ですが、
ファーストステップとしては「思い込みであることに気付く」ことが大事です。
これまでの自分の行動を振り返り、
どのような基準で物事を判断してきたかを考えてみてください。
そこに「〇〇しなくてはいけないから」といった言葉が出てくるようであれば、
それが自身を縛っている思い込みである可能性があります。
自己肯定感を高める第1歩は、ありのままの自分を認めることです。