人生の棚卸

暗黒の少年時代 その2

小学生の時、母が病気をして入院した時に
父が付き添いで病院に寝泊まりして、
3週間位両親が家にいない時期がありました。


近所に住む母方のおばんさんが、
食事を作りに来てくれていました。

お風呂は、火を使うので自分で沸かしては
ダメだと言われて、隣の家のお世話になり、
お風呂に入らせてもらっていました。

父と母がいないのはすごく不安で、
妹と一緒に泣いて不安な夜を過ごしていました。

こんな経験から、私は大人の顔色を窺い、
何事にも逆らわないことを学びました。

何も期待しないおとなしい性格と
なったような気がします。

そんなこんなで、
お金も物もない時代ですから、
当然着る物も新品の洋服を買って
もらえませんでしたので、
裕福な家の子の家からおさがりを
母がもらってきて、着ていました。

私が着れなくなって状態の良いものは、
別な家にもらわれて行く感じでした。

小学生の時って成長が早いので
1年位着るとすぐ小さくなるので、
この頃はリサイクルができていたんだな
と思います。

靴も同じような感じでしたし、
毎年足が少しづつ大きくなるので、
おさがりだけでは足りないので、
新品を買ってもらった時は、
すごく喜んだ記憶があります。

それだけに、靴が小さくて足に
合わなくなっても、足の指がきつくて痛くても、
無理して我慢して履いていました。

この頃から、いわゆる外反母趾の状態が
出来上がっていました。

ただ、私が小学生になった頃から、
豪雪地帯に住んでいるので冬は仕事にならないので、
父は東京に冬の間だけ出稼ぎに行っていました。

毎年、11月頃から翌年3月末くらいだったでしょうか。
それから6年間出稼ぎに行っていました。

今思うと、父もかなり苦労して
家族のためにお金を稼いでくれていたと思います。

中学1年なって、自転車を買ってもらって
中学校に通っていましたので、
学校が終わって近くの父の仕事先に
自転車で行って、資材を一輪車で運んだり、
使った道具を洗ったり、片づけたり簡単な作業
など手伝っていました。

父の仕事も順調に増えて、
遠い所まで行くようになり、
今でいうスーパーカブを買って、
リヤカーに資材と道具を積んで仕事に行っていました。

この頃になると学校帰りの手伝いはなくなりました。

中学2年生になった時、お小遣いなどどいうものを
もらったことが無くて、
友達が学校帰りに店で買い食いを
しているのを見て、羨ましかったので、
両親に言って家の周りの家に新聞配達
することを許可してもらいました。

今思うと、タイミングよく新聞配達の仕事
があったものだと思います。
天の思し召しでしょうか?

新聞配達の仕事は、
朝5時に母に起こしてもらって、
屯所に新聞を取りに行ってそれから
20世帯位だった思いますが、
歩いて配達していました。

夏は朝早くても何とか起きれるのですが、
冬は寒いのでなかなか起きれなっかたです。

冬は深長靴を買ってもらって配達をするのですが、
雪が降るので寒いし、
配達先の家の除雪がほとんど終わってないので、
雪の中をこねて歩いて家まで届けました。

配達が終わる頃は、足がびっしょり濡れて、
ますます寒くなって一番つらかったです。

冬以外の配達時間は1時間位
だったでしょうか、冬は時間がかかって
1時間30分位かかって配達していたと思います。

その後大人の人で、手広く配達できる人が
現れたので1年間で終わりましたが、
よく1年間も続けられたと思います。

給料はどのくらいだったか忘れましたが、
お小遣い程度になっていたと思います。

その中から、通学だけだったら深長靴は必要ないですから、
なにせ新聞配達のための深長靴ですから。
長靴のお金を両親に渡しました。

高校生になる頃、父の仕事もレベルアップして
個人の家ではなく、公共事業の工事現場で
働くようになって、お金が何とかなるようになったので、
県立の高校に入学しました。

高校へは、電車通学でした。
いや電車じゃないかデイーゼルエンジンの
機関車に車両がついているもので
通っていましたから汽車だったか。

近くの駅まで歩って行って、
汽車に乗り、2駅通過したら汽車を
降りて高校に行っていましたので、
部活もやらないで、家に帰っていました。

私が、高校生になった頃から父の仕事も忙しくなり、
たびたび仕事の手伝いをしていました。

特に夏休みは、高校3年間とも父の仕事場で
アルバイトをしていました。
もちろん、学校の許可をもらってですよ。

4月中旬くらいまで、雪もたくさん残っていて、
大雪の時は5月上旬位まで雪が残っている時がありましたから。
さすがに、春休みはアルバイトはしなかったです。

よく、子供は親を選べないと聞きますが、それは違います。
スピリチュアル的には、生まれてくる前に、どの親に生まれるか
契約して生まれてきてると言われています。

魂の成長のために生まれてきていますので、
人それぞれ成長のための出来事は違いますが、
すべて魂の成長のための出来事しか起こらないと言われています。

私の場合も、同じですね。
物心ついた時から高校生までをとうして振り返ってみましたが、
父は限定的な愛、母は無条件の愛だっと思います。

どちらも経験したさせていただきました。

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