やりたいことがわからないと悩む人は、
いきなりやりたいことを見つけようと
してしまうケースが多くあります。
しかし、それでは付け焼き刃の
考えになりやすいのです。
最終的に納得感のあるやりたいことを
見つけるためには、まずはなぜやりたい
ことがわからないのか、その原因を探りましょう。
ここからは、やりたいことがわからない
8つの原因を紹介します。
自分に当てはまるものがないか探し、
やりたいことを見つける足がかりにしましょう。
1 やらなければいけないことが多いから
「やりたいことがわからない」と感じる人には、
実際は「やりたいことがない」というよりも、
「やりたいことを考える余裕がない」と
いう人が多くいます。
家庭の事情や勉強、アルバイトなど、
考えなければいけない問題が多いと、
何かをやりたいという気持ちを
抑えることになり、ついには自分でも
何がやりたいのかわからなくなってしまうのです。
2 人生経験があまり多くないから
やりたいことは、これまでの経験から
見つかることが多くあります。
たとえば、サッカーをまったく知らない人が
「サッカー観戦をしたい」
「サッカー選手になりたい」とは思いませんよね。
人生経験が多ければ、それをきっかけに
やりたいことが見つかりやすくなります。
その中でも、成功体験、失敗体験が多ければ、
自分に向いていること、向いていないことも
わかりやすくなり、やりたいことの精度も上がるのです。
反対に人生経験が少ないと、
その分心から惹かれるものが少なくなり、
またたとえ気になるものがあっても
「上手くいかないのではないか」と
始めることが億劫になってしまいます。
3 始める前から無理だと諦めているから
自分に自信がない人も、やりたいことが
わからないという悩みに陥りがちです。
やる前から「自分にはどうせ無理だろう」
と諦めてしまい、やりたいことを
見つけようという思考を避けてしまっているのです。
また、何かを始めるための準備や行動を面倒に思い、
何もしない方が楽だからと、やりたいことを
見つけようとしないケースも多くあります。
始める前から諦めてしまっている場合、
そもそも心の底では「やりたいことなんて考える必要がない」
と感じていることもあります。
4 完璧主義で失敗をしたくないから
完璧主義で失敗をしたくないという思いから、
真に自分がやりたいことと向き合うのが怖いと
感じている人もいるのではないでしょうか。
特に、今まで優秀と言われる道を歩んできた人の中には、
これまでまったく挑戦したことのない道を考えることに
恐怖心を抱くかもしれません。
自分の想定できる範囲で行動したいという思いから、
自分のやりたいことよりもこれまでの経歴、
経験を踏まえて行動を選択してしまうことがあるのです。
5 リスクを取るのが怖いから
何かを始めるには、
大なり小なりリスクがつきものです。
たとえば会社に就職するのにも、
「家族に時間を割けなくなるかもしれない」
「人間関係で悩むかもしれない」などとリスクを考え、
悩むのではないでしょうか。
心の奥底を覗いてみると、
本心ではやりたいことがたくさんあっても、
同時に多くのリスクが浮かび上がり、
挑戦をためらってしまっているかもしれません。
つまり、「ノーリスクでできるやりたいこと」を
探しているがゆえに、やりたいことが見つからないと
考えられるのです。
6 自分よりも他人の気持ちを
優先したことが多いから
家族や友人の意思を尊重し、
自分の意見を押し殺してしまいがちな人は、
自分の本心に向き合う機会が少なくなり、
自分が本当にやりたいことを
見失ってしまうことが多くあります。
進路など大きなものから、
日常の些細なおしゃべりまで、
他人の気持ちを優先して意思決定した人は、
いざ自分がやりたいことを考えると、
「周りの人が幸せならば何でも良い」と感じ、
やりたいことがわからなくなってしまうケースが
あるのです。
7 やりたいことを考える範囲が狭いから
やりたいことを考えるうえで、
1人でできることや、身近な人が
やっていることなど、狭い範囲で
考えてしまう人は多くいます。
そもそもどんなことができるのか、
キャリアで言えばどんな仕事があるのかを
知らなければ、当然やりたいという感情は起きません。
特に日頃やらなければいけないことに
追われている人は、視野が狭くなり、
何かをやりたいという感情が
起きにくくなっているのです。
8 今の状態に満足しているから
今の状態に幸福感、満足感を感じている人は、
新たに何かをやりたいとは感じにくいかもしれません。
たとえば、決まった仕事に就かなくても、
アルバイトの収入で十分生活でき、
周囲の人に恵まれ幸せに過ごしている人は、
新たに何かを始めることにより、
今の生活を壊すリスクが発生することを
恐れているのではないでしょうか。
「やりたいこと」はうまくできないことでもOK
「やりたいこと」というのが、
生涯変えてはならない非常に
重大なことのように誤解して、
「わからない」ということもあるようです。
また、「やりたい」と考えたら
「それをできるようにならなきゃいけない」
と考えてしまう人もいます。
本来、「やりたいこと」と「できること」
は違っていても良いはずなのですが、
自分ができないことや続かないことは
「やりたいこと」と考えない人が
多いのではないでしょうか?
これらは「やりたいこと」と「できること」が
上手く整理されていないことによって起きていると
考えられます。
まずやってみてからやりたいことが見つかる場合もある。
スポーツを例にとると、
面白そうだから始めたスポーツが
上手にできないと辞めてしまう人が多いでしょう。
しかし下手でも楽しいことがあれば続けられますし、
続けていけばそれなりに上手になり、
本当の「やりたいこと」になっていきますね。
つまり「やりたいこと」は
何らかの動機によってやり続けた結果、
やった後で(できるようになってから)
見つかる場合もあるわけです。
この部分が整理されてくると、
もっとわかりやすくなるのではないかと思います。
(PORTキャリア記事より抜粋)
ここまでをポイントをまとめると、
やりたいことがわからない8つの原因
1 やらなければいけないことが多いから
2 人生経験があまり多くないから
3 始める前から無理だと諦めているから
4 完璧主義で失敗をしたくないから
5 リスクを取るのが怖いから
6 自分よりも他人の気持ちを優先したことが多いから
7 やりたいことを考える範囲が狭いから
8 今の状態に満足しているから
となります。
やりたいことがわからない原因が
分かれば、1つずつ自分に当てはまって
いないか、チェックしてみてください。
自分に当てはまるものがないか探し、
やりたいことを見つける足がかりにしましょう。