「自律神経が乱れるといろいろな症状が起きるんだな……
どうしたら乱れないようにできるかな?」
どうしたら自律神経の乱れを予防できるのか、
乱れた自律神経を整えられるかが気になるところですよね。
ここからは、自律神経を整えるためのポイントに
ついて詳しく紹介します。
1.ストレス解消を心掛ける
自律神経の乱れにはストレスが
大きく関わっているといわれています。
ストレスにうまく対処することが
自律神経の乱れを整えるための重要なポイントです。
心身のリラックスや気分転換になることを
取り入れてみましょう。
例えば、散歩や体操などをして体を動かす、
趣味を楽しむ時間を持つ、ゆっくりと入浴するなど、
さまざまな方法があります。
気分転換に外出したり、
おいしいものを食べたりするのも良いでしょう。
どのストレス対処法が合うかは人によって異なりますので、
ご自身に合った方法を試してみてくださいね。
2.生活リズムを整える
生活習慣が乱れた状態が続くと、
自律神経にも影響します。
自律神経を整えるためには、食事や睡眠・休息、
仕事など日中の活動のバランスを意識して、
生活リズムを整えることが大切です。
バランスの取れた食事と十分な睡眠をとり、
適度な運動を心掛けましょう。
仕事を頑張ることは大切ですが、
働き過ぎたり無理をしたりしないように
することも必要です。
生活リズムを整えて健康的に過ごしていれば、
身体機能を正常に保ち、精神を安定させることにつながります。
3.物事の見方や考え方を変える
「ストレス解消を心掛けても、
ストレス源がなくならないとつらいな……」
そう考えている方も多いのではないでしょうか。
どんなにストレス発散につながる行動をしていても、
ストレスの原因になっているものがずっとあるのは
つらいですよね。
そんなとき、物事の見方や
ご自身の考え方を変えてみると
ストレスが軽減されることがあります。
抱えている問題や悩みに対して
他の人ならどのように対処するか、
自分自身はどのようなことを
心配しているのかを考えてみましょう。
同じ問題や悩みであっても、
見方や考え方が変わると気分も変わってきます。
ストレスがたまって気持ちが落ち込んでいるときは、
考え方もネガティブになりがちです。
視野を広く持って、
柔軟な見方や考え方ができるように
心掛けると良いでしょう。
☆症状がつらいときは専門家へ相談しよう
「体調がなかなか良くならないなあ……」
「気分が落ち込む日がずっと続いているな」
このようにつらい症状が続いているときは、
早めに専門家へ相談しましょう。
思い当たるストレス源があるのであれば、
心理的な要因から来る身体の不調を
診てくれる心療内科や、こころの病気を
診てくれる精神科が良いかもしれません。
更年期障害が現れやすい年齢の方なら、
更年期障害の診療を行っている診療科に
行くという選択肢もあります。
女性なら婦人科や更年期外来、女性外来など、
男性なら泌尿器科やメンズヘルス外来、
男性外来などが適しています。
もしどこを受診するか迷う場合は、
まずはかかりつけ医に相談してみると良いでしょう。
学校や職場にカウンセラーや養護教諭、
保健師などの専門家がいる場合はそこで
相談の機会をつくってみたり、
公的機関の相談窓口を利用したりするのも良い方法です。
(厚生労働省のこちらのページでは、
各種相談窓口の情報がまとめられています。
メールやSNSで対応している相談窓口や、
仕事・生活といった悩みに特化した相談窓口も
ありますので、必要に応じて利用してみてくださいね。)
(MediPaletteより抜粋)
前回までのおさらいです。自律神経は私たちの体に
張り巡らされている神経の一部で、
交感神経と副交感神経から成ります。
この二つの神経は互いにバランスを取りながら、
私たちが無意識のうちに血管や内臓などを
コントロールして体を良い状態に保っています。
しかし過度なストレスや不規則な生活習慣など
によってバランスが乱れ、さまざまな不調が
現れることがあります。
自律神経のバランスを整えるためには、
まずはストレス解消を心掛け、
生活リズムを整えることが重要です。
普段の生活を見直して、
できるところから改善していかれることをお勧めします。
もし症状がつらいときや長引くときは、
無理せず専門家に相談することをお勧めします。